外国のゲストを前にすると、こんなことばかりが頭の中をぐるぐるめぐって、体はカチカチに固まって平静を保つことができませんでした。
ホテリエによるサービス提供からはほど遠く、そのときの顔の表情はたぶんゲストから見れば「もっとリラックスしたほうがいいよ」というような同情心を誘うものだったでしょう。最悪です。
当時は、英語を話そうとすると、私の頭の中で条件反射的に浮かび上がるのは、
「〇〇〇しなければならない」
「〇〇〇でなければならない」
主導権を握っていたのは これでした。
これが学生時代に英語を学び始めたころから試験、受験対策のため「癖づけられた固定観念」として根強く私の脳を支配していたのです。